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「トノープ」とは?

2005年に開業したときは、もともと絵画教室ではなく、コミュニケーション教室をしていました。人との関わり方、自分の気持ちを伝えること、相手の話を聞くこと。そういったことを大切にした場でした。その活動は、私にとってライフワークのようなもので、試行錯誤の末、2013年に設立したNPOで続けていくことにしました。

 

いっぽうで、私の身近には、ずっと絵画がありました。絵を描くことを通して、人に喜んでもらえる仕事ができないだろうか。自分が続けてきた絵を、仕事として形にすることはできないだろうか。コミュニケーション教室で大切にしてきたことを、絵画という形で続けていくことはできないだろうか。そんな思いでチャレンジしたのが、2009年に方向転換して生まれた、アトリエ・トノープです。

 

「トノープ」は、少し変わった名前です。ありがたいことに、「何かの技法ですか?」と聞かれることもありますが、実はそんな格好の良い由来ではありません。前身の屋号「トモコズオフィス 能力開発プログラム」の頭文字を組み合わせた造語で、「ト・ノー・プ」です。そこに「自分を信じて、一歩を踏み出す」という思いを込めています。

 

前身の屋号が、とっても古臭くダサいのですが、とっても本気でした。笑 「トノープ」にしたことで、ずいぶん言いやすくなりました。とはいえ、順調だったわけではありません。

 

絵画教室は、決して広いマーケットではありません。地域性もありますし、今のようにネット検索で見つけて来られる方は、当時は多くなく、ポスティングをたくさんしました。もちろん、自分自身の力量や、やり方の問題もあったと思います。思うように伝わらなかったり、なかなか人が集まらなかったり、うまくいかないこともたくさんありました。

 

それでも続けてこられたのは、開業当初からずっと関わってくださっている方々がいたからです。その方々のおかげで、自分自身が「自分を信じて、一歩を踏み出す」ことを心がけることができたと思います。

 

絵を描くことは、ただ形を写すことだけではありません。

何を見ているのか

何にひかれるのか

どこで迷っているのか

どう表現したいのか

描く時間の中には、その人の感じ方や考え方があらわれます。

 

アトリエ・トノープでは絵を教えるのはもちろんですが、一人ひとりの見方や表現に対話して、伴走することを大切にしています。それは、コミュニケーション教室をしていた頃から、形を変えながら続いていることでもあります。

 

関わらせていただいた方々が、自分を信じて、一歩を踏み出し、心豊かな人生を歩めることを願っています。