今日のスケッチ会は、おひとり様13名、ご夫婦1組、見学3名、講師3名で行いました。
初心者がひとりでスケッチに出かけるには、少し勇気がいります。
外で紙を広げること、人の目がある場所で描くこと、どこに座ればいいのか考えること、描いている途中で見られるかもしれないからです。絵を描くこと自体は好きでも、外に出てスケッチをするとなると、少しハードルが上がる人もいるとおもいます。でも、誰かと一緒なら、そのハードルが少し下がります。
場に集まったひとが同じ時間に、それぞれが見たいものを見て、それぞれのペースで描いたり、描かなかったり。それだけで、「ここで描いてもいいんだ」という安心感が生まれます。アトリエ・トノープのスケッチ会で大切にしたいのは、ただ外で絵を描くことだけではなく、安心してできる場にすること。そのために、スケッチ会という場をデザインしています。
ここでいうデザインは、見た目を整えるという意味だけではありません。どこで集まるか、どんな流れで始めるか、どのくらい自由にするか、どのくらい声をかけるか、話しても、黙っていても大丈夫な空気をどうつくるかという小さなことの積み重ねが、場の空気をつくります。
スケッチは、とても個人的な時間です。同じ場所にいても、人によって見ているものは違います。
形に惹かれる人、色に心が動く人、空気感を残したい人、小さなものをじっくり見たい人、短い時間でさっと描きたい人、それぞれの見方があって良いとおもいます。全員が同じように描く必要はありません。上手に描くことだけが目的ではなく、その人が何を見て、何を感じたのかが大切だとおもいます。
でも、そのためには安心できる場が必要です。
緊張しすぎると、手は動きにくくなります。また、自由すぎても、何をしていいかわからなくなることがあります。だから、少しだけ流れをつくって、でも、決めすぎない。近すぎず、遠すぎず、ひとりになれるけれど、ひとりぼっちにはならない。
その距離感をつくることが、スケッチ会ではとても大切だと感じています。
アトリエ・トノープのスケッチ会は、ただ絵を描くイベントではなく、描ける空気をつくる時間です。人が安心して外に出て、安心して観て、安心して描ける。そして、同じ時間を過ごした人たちと、ゆるくつながれる。それが、アトリエ・トノープにとっての「場のデザイン」です。
次回は総社市の五重塔にしようかと検討中♪乞うご期待


