デッサンでは線の濃さや影の強さを出すために、硬さの違う鉛筆を使い分けることがあります。デッサン用として使われる鉛筆は、画材として「グラファイト鉛筆」と呼ばれています。黒鉛を主な素材とした鉛筆で、デッサンやスケッチ、描画に使われます。
鉛筆には、H、F、HB、B、2B、4B、6Bなどの種類があります。「H」はHardのHで、芯が硬めという意味、「B」はBlackのBで、濃く黒く描きやすいという意味、「F」はFirmのFで、HBより少し硬めの芯です。HBは、その中間くらいの硬さです。数字が大きくなるほど、H系は硬く薄く、B系はやわらかく濃くなります。
H系は、薄い線を描いたり、細かい形を探したりするときに使いやすい鉛筆です。B系は、濃い線や影を描きたいときに使いやすい鉛筆です。
普通の学習用鉛筆に比べると、デッサン用の鉛筆は値段が高いです。商品によっては、1本あたりで見ると倍くらいすることもあります。その分、芯のなめらかさや、濃さの出方、紙に当たったときの描き心地が違います。線を重ねたり、影をつくったりするときに、描きやすさを感じる方も多いです。
はじめて揃える場合は、最初からたくさんの濃さを揃えなくても大丈夫です。まずは、H、B、2B、4B、6Bあたりがあると使いやすいと思います。個人的にはFもオススメですが、人によるようです。
削り方にも少し違いがあります。デッサン用には芯を少し長めに出せる鉛筆削りもあります。芯を長めに出すことで、鉛筆を寝かせて広い面を描いたり、影をつけたりしやすくなります。慣れてくるとカッターで削る方法もあり、自分の好みに削ることができるのでオススメです。
使っていくうちに、「この濃さが描きやすい」「もう少しやわらかい方が好き」「細かく描くなら硬めが使いやすい」など、自分の好みが少しずつわかってきます。デッサン用鉛筆は、最初から完璧に揃えなくても大丈夫です。まずは数本から試して、描きながら自分に合う鉛筆を見つけていくのが楽しいと思います。


