芸術祭が終わって、次の行事はプチ改装工事です。気づけばアトリエ・トノープは、毎年何かしらの小さな改装を重ねてきました。大きく変えるわけではないけれど、「今の活動に合う形」に少しずつ整えていく。そんな積み重ねでアトリエをつくっています。
今回の改装の目的は、画材などの収納庫の確保と、アトリエスペースを少しでも広げることでした。年々増えていく画材や道具は、創作の幅が広がってきた証でもありますが、「もう少し描く場所に余白がほしい」と感じるようにもなってきました。アトリエは、ただ絵を描くだけの場所ではありません。初めて筆を持つ方が緊張しながら席についたり、集中して黙々と描く時間が流れたり、時には作品を囲んで自然と会話が生まれたり。そんな空気が心地よく循環する場所でありたいと、いつも思っています。
今回のプチ改装では、壁面の使い方を見直し、収納をまとめることで、制作スペースに少し余裕が生まれました。少しの変化ですが、その「少し」が、絵を描くときの気持ちに大きく影響するのだと改めて感じています。
工事中はこれまでの活動を振り返る時間にもなりました。「アパートの一室から出発したな」「この場所に来た時は4席だけだったな」「1000本近くある色鉛筆の収納にこまってたな」、、など振り返りました。
大まかな仕上がりは12月第二週目、収納庫などの棚に関しては、2026年1月9日に仕上がり、完成です。アトリエ・トノープは、完成形を目指す場所ではなく、活動とともに育っていく場所です。これからも必要に応じて手を入れながら、訪れる人が安心して表現できる空間をつくり続けていきたいとおもいます。


